私たちの足元を彩るスニーカー。
お気に入りの一足は、デザインはもちろん、履き心地や歩きやすさでたくさん履いてしまいます。
だからこそ、その寿命を迎えるタイミングが難しいですよね。
「スニーカーの捨て時がわからなくて困っている」
「まだ履けると思って何年も履いているスニーカーがある」
「履いていないスニーカーを捨てるべきか迷っている」
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
スニーカーの一番わかりやすい捨て時は、穴が開いたり破れたりした時。
石や雨がスニーカーの中に入ってしまい、快適に歩くことができないからです。
スニーカーの快適さやサポート力が低下してくると、足元の健康やファッションにも影響が出てしまいます。
正しい捨て時を見極めることで、次のお気に入りのスニーカーとの出会いも早まるかもしれません。
この記事では、靴屋店員のわたしが、スニーカーの捨て時を見極めるポイントを紹介します。
スニーカーとお別れする正しいタイミングを、一緒に見極めていきましょう。
・スニーカーをまだ履くか捨てるか迷っている
・正しい捨て時を知っておきたい
スニーカーの捨て時である4つのサイン
スニーカーの捨て時である、4つのサインを紹介します。
傷んでいるのがわかる
見た目で、スニーカーが傷んでいるのがわかる時は、捨て時です。
- 靴の外側が色あせている
- 生地に裂け目ができている
- 中敷きが破れたり穴があいたりしている
擦れて色が落ちている部分は生地の内側がむき出しになっているので、どんどん傷んでいってしまいます。
また、中敷きが破れている場合、履き心地に影響するのはもちろん、靴下も傷んでしまう場合があります。
購入した時と比べて見た目が大幅に変わった場合、捨て時であると判断しましょう。
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ソールが劣化している
スニーカーのソールが劣化してきた時も、捨て時と言えます。
- ソールがすり減っている
- 靴を置くと左右どちらかに傾く
ソールがすり減ると、石や雨が入ってきて不快になるだけでなく、サポート力も落ちてきてしまいます。
また、歩き方によって片方だけ極端にすり減っている場合も、歩き方のバランスが崩れ怪我の原因にもなります。
歩行時の不快感や疲れやすさにもつながりますので、足元の健康を守るための判断材料としましょう。
履き心地が変わった
スニーカーを履いている時、または久しぶりに履いた時、履き心地が変わって快適でないと感じた場合は捨て時です。
- 履くと足が痛くなるようになった
- 履き心地が好みではなくなった
新品の時と比べて、履き心地が変わったと感じた場合、履かなくなることが多いです。
足へのダメージや長時間の使用による疲れを感じるようになることは、判断材料のひとつと言えるでしょう。
使用頻度やファッションが変わった
使用頻度やファッションが変わったと感じる時も、捨て時です。
- 1年以上履いていない
- 仕事や趣味が変わって履かなくなった
- 好きなファッションが変わった
靴屋で働いているわたしは、この理由でスニーカーを手放すことが多いです。
新しいスニーカーを購入する時は、履いていないスニーカーやファッションと合わなくなったものを手放します。
スニーカーの収納に困っている方は、洋服と同じようにライフスタイルやシーンに合わせてスニーカーも見直しをしてみるのがおすすめ。
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こんなときどうする?
スニーカーの捨て時に迷ってしまう場合、靴屋店員のわたしならこうする、という例を紹介します。
捨てたくないお気に入りは修理に出す
傷んでしまっているが気に入っているスニーカーや、もう手に入らないスニーカーは、修理に出すのがおすすめです。
特に、ソールのすり減りや小さな裂け目、接着部分の剥がれなどは、プロの手によって再生可能です。
近年スニーカー修理の専門店も増えてきており、新品のような状態に近づけて修復してくれます。
修理を選ぶことで、お気に入りのスニーカーを長く大切に履き続けることができるだけでなく、環境への負担も減らせます。
時計、靴、カバンなどの修理を行っている会社で、スニーカーに特化した修理を行っている店舗もあり。
かかと修理(両足)婦人税込1,980円/紳士税込3,190円
履き口の破れ補修(片足)税込3,300円
思い出が詰まったスニーカーは保管する
スニーカーには、特別な場所や時間、人との思い出が詰まっていることがあるもの。
たとえもう履かなくなったとしても、その一足が持つ価値は計り知れません。
もしも、スニーカーに特別な思い出が詰まっているなら、捨てずに大切に保管しておくのも良い選択です。
クローゼットの奥やシューズボックスに入れ、湿気や直射日光から守りながら、時々取り出してその思い出を楽しむこともできます。
場所が取られるデメリットもあるかと思いますが、感情の価値は物理的なスペースとは違ったもの。
大切な思い出を宿したスニーカーは、心の宝物として大切にしていきましょう。
スニーカーの収納方法については、こちらの記事で詳しく紹介しているのであわせてご覧ください。
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まだ履くかもしれない靴は期間を決めて残す
今はあまり履かなくても、また履きたくなる日が来るかもしれないスニーカー。
しかし、クローゼットがスニーカーであふれかえるのも困ってしまいます。
決めた期間内に再び履かなかったスニーカーは整理する、というルールを設けてみるのがおすすめです。
6ヶ月や1年といった期間を設定して、その間に一度も履かなかったスニーカーは手放す、と決めることで、必要なものだけを持ちつつ新しいものを迎えるスペースも確保できます。
この方法なら、後悔しない範囲でクローゼットの整理もスムーズに進められるでしょう。
スニーカーの捨て方は?
スニーカーはどのように捨てるのか、解説します。
基本的には燃えるごみとして処分する
住んでいる自治体によって異なる場合がありますが、基本的にスニーカーは燃えるごみとして処分します。
金属の大きいパーツや飾りが付いている場合、可能であれば外し、パーツは燃えないごみや金属ごみとして処分しましょう。
リサイクルする方法のもひとつの手
履かなくなったスニーカーは、フリマアプリで売ったり、下取りに出したりする方法もあります。
スニーカーの捨て方やリサイクル方法については、こちらの記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
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まとめ
スニーカーの捨て時について解説しました。
要点をまとめます。
スニーカーの捨て時である4つのサイン
・傷んでいるのがわかる
・ソールが劣化している
・履き心地が変わった
・使用頻度やファッションが変わった
スニーカーを捨てるタイミングを知ることで、新しいスニーカーを迎える喜びも増すことでしょう。
足元のファッションと健康を両立させ、より快適な歩行を楽しんでください。